Diary
葉月
立秋とは名ばかりの暑さ続きでございますが、皆様お変わりありませんか。
早いものでもう8月。誕生月を迎えました。
昨年写真集「27」を発売させて頂いてから、はや一年が経とうとしていることに驚きを隠せません。
年々、時間が過ぎゆくのが早くなっているような気がします。
27歳は写真集やファンの皆様とのイベントなど、初めてのことが沢山経験できた歳でもあり、
映画の公開作やドラマにも恵まれ、ももクロちゃんともコラボして(笑)、この上なく濃い歳でした。
28歳を目前にして抱く抱負は、「27歳の自分を超える」。以上。
ひとつ歳を重ねる毎に自分なりに抱負を掲げ、それを意識して過ごすことにより
自分の願う自分の姿に近づけるのではないかという思いから、
誕生日が近づくと「次はこういう歳にしたい」と考えるのが習慣なのですが…
今年は特別な抱負が見当たりませんでした。
27歳は本当にこれでもか、というくらいお仕事に邁進し、とても充実していました。
同時に、やはりハードな歳でもありました。(体力とかお肌も少しずつ…まぁ、そういうお年頃です。)
そんな忙しい中でもお仕事だけでなく、友人との時間、観劇や自炊など自分の時間も積極的に設け
トータルでとてもバランスのいい一年を過ごすことが出来たと自負しています。達成感でいっぱいです。
そんなわけで28歳の抱負は「今の自分を超える」ことにしました。
本田博太郎さんに以前、「役者は人間が全て出る。生活が出る。だから慎み、努力をし続けなさい」と教えて頂きました。
まさにそのお言葉通りだと思います。
自分がプライベートで感じた事、学んだことが見えないどこかで役に、作品に反映されるお仕事だと
この年になり、より実感しています。
28歳は、より一層、懇々と仕事に向き合い、精進し、そして色々なことを見て、感じ、学ぶ歳にしたいと思います。
最近の私はHEROの放送を一視聴者のように楽しみつつ、次の作品の勉強もしつつ、
夏休みという夏休みはとれませんが、友人と会ったり映画を観たり夏の思い出もいくつか出来ました。
先日は女子高時代の親友、亜美ちゃんと一緒に美容院へ行って、ランチをしてきました。
昨年結婚式に出席させてもらった時に、亜美ちゃんの幸せそうな顔を見てとても嬉しかった私。
今回はまた嬉しいことが。
そうです。亜美ちゃん、もうすぐ出産なんです。
臨月なのに学生時代と全く変わらない軽やかさで美容院に訪れ、「やっほー!」と手をひらひらと振る姿は
本当に出産を控えているとは思えませんでしたが(首から上は10代の時と全く変わらないから不思議。)
お腹を触らせてもらったら、やっぱり母なんだなぁと感慨深くなりました。
こんなに身近な友達が出産するのは初めてのことで、なんだか嬉しいやら恥ずかしいやらでした。
独身時代からずっと知っている亜美ちゃんが妻となり、母となり、どんどん強く美しい女性になってゆくのを
傍で見られて私は本当に幸せです。
と、同時に「私この人と同い年なんだな。しっかりしよう。」と割と本気で思いました。(笑)
亜美ちゃんは私のCMを見るたびに「私はこの人と同い年なんだ。若々しくいよう。」と、思うそうですが。
女性とは与えられた役割、課せられた責任でこうも内面的に成長するものなんですね。
私は独身で、なおかつこういう職業なのでどうしても自由気ままになってしまいがちですが、
同い年の友人たちを見習って、内面だけでもしっかりしたいと思います。
亜美ちゃんの妊娠を聞いてから、最近ベビー服売り場にふらふらと足が向かってしまう私。
元気な赤ちゃんが産まれますように…。
そうそう、今月も一本映画を観てきました。
ウェス・アンダーソン監督の「グランド・ブダペスト・ホテル」
1932年、格式高いグランド・ブダペスト・ホテルの”伝説のコンシェルジュ”と呼ばれるグスタヴが
長年懇意にしていた“マダムD”が殺され、莫大な遺産争いに巻き込まれるというストーリーです。
ベルボーイのゼロとともに謎を解くために奔走してゆく様がコミカルに描かれていました。
映像、カメラワーク、セットの色彩、衣装、音楽、台詞どれをとってもお洒落で、映画そのものがアートでした。
歴史的背景といい、ストーリーは割と濃いのですがテンポとユーモアで楽しく見られました。
究極のおもてなし、一流のプロってこういうことなんだなぁと感心してしまう映画でした。
DVDが出たら絶対に買いたい映画です。
そしてそして、宝塚も順調に観ております。(スクロールのご準備をどうぞ)
8月は愛する蘭寿とむ様、壮一帆様のお誕生月でもあり、
壮様のご卒業も月末に控えておりますし、本当に忙しいです。
宝塚ファンは一年中、「忙しい」が口癖で、例外なく私もその一人なのですが、
昨日、下半期の宝塚観劇スケジュールを組んでいたら、遠征も含め、スケジュール帳の上ではとても美しくハマりました。
「ここはぁ~雪組さんでぇ~、ここはぁ~、全ツ。ここはぁ~休演日だからダメでぇ~その代わりこの日に戦闘服買えばいいかぁ!(キリッ)」
等と頭で宝塚関連の予定を組む時が一番恍惚としています。
先月末は宙組さんの「ベルサイユのばら-オスカル編-」に友人が誘ってくれ、観ることができました。
宙組さんは大空祐飛様の退団公演の「華やかなりし日々/クライマックス」以来の久しぶりの観劇でしたが、
相変わらず華やかで、現代的で、迫力のある組でした。
母から大空様の舞台を観に行ったら相変わらずの美しさとオーラだったとか
悠未ひろ様のディナーショーが最高だったとか色々な情報は得ているのですが、生の宙組さんを観られて良かったです。
昨年から今年にかけて、いろいろな方が演じられているオスカル、アンドレを拝見してきましたが
演じる方によってかっこよさの種類も、魅力も全然違うので、毎回とても見応えがあります。
宙組さんは凰稀かなめ様、朝夏まなと様と見目麗しいお二人。
凰稀様はおみ足が長すぎて本当に漫画の世界から飛び出してこられたのかと思うほどの圧倒的なビジュアルに
目が釘付けになってしまいました。
あのコスチュームをあんなに着こなす方がいらっしゃるなんて。
緒月遠麻様の貫禄のある渋いお芝居とのコントラストが素敵でした。
そしてとても感動したのが朝夏まなと様と実咲凜音様のお二人がまた見られたこと。
わたしを宝塚に導いてくださった、蘭寿様、壮様、82期コンビが輝いていた花組。
忘れもしない「復活」で蘭寿様、壮様の美しい友情、蘭乃様の可憐さ、みわっち様の高貴さに息を飲み
花組さんに魂を奪われたあの日。
あの日初めて出会った朝夏様と実咲様が宙組でご活躍されている感動が本当に大きかったです。
あぁ!公演CDで何度「カリンカ」と「別れる事はできても忘れる事は出来ないから」を繰り返し聞いたことか!
と思いつつ観劇しておりました。
手足が長くて美しく、キラキラと輝く笑顔で踊られる朝夏様。さらに男らしくなられたような。
お芝居、歌、ダンス、何をとっても完璧で、かわいくて、美しくて、そして髪型もメイクも王道の娘役さん、みりおん様。
みりおん様は相変わらずの美声と男役さんをたてる佇まいが本当に素晴らしかった…大好きな娘役さんです。
大好きなお二人を久しぶりに拝見できて喜びでいっぱいな一日でした。
そして先日は心待ちにしていた雪組さんの「一夢庵風流記 前田慶次/My Dream TAKARAZUKA」を観てきました!
壮一帆様の退団公演ということで厳かな気持ちで臨んだ東京宝塚大劇場。
お芝居は豊臣秀吉の隆盛期、大名・前田利家の甥にあたる前田慶次の、まつとの秘めたる恋、奥村助右衛門との友情を軸に、
天下の傾奇者として名を馳せた男の生き様を描いたものでした。
壮様を中心とした物語で、壮様の和物が大好きな私にはたまらない一幕でした。
舞台の装置も工夫がこなされていて、映像も巧みに取り入れられ、美しい桜が印象的でした。
自由奔放でいたずら好きで、ストレートで、愛情豊かで、潔くて、華やかで…
武道も強くて、男前な男を実に豪放磊落にイキイキと演じておられ、壮様イコール前田慶次なのではないかと思うほどでした。
あて書きなのかとおもうほどイキイキとして輝いた壮様を観て、本当に素晴らしい男役さんだなぁとしみじみ思いました。
いつも壮様のお芝居は心があって、凄く魂がこもっていて伝わってくるので大好きなのですが、
今回は特に久々の発散させるエネルギッシュな役で、より壮様のパワーが炸裂していたように感じました。
愛馬・松風に乗り颯爽と駆けるお姿、次々と着替えられる美しいお着物、すべてがかっこよくて
凛々しく、清々しい壮様にぴったりのお役で本当に良かったと幸せになりました。
ちぎ様(早霧せいなさん)の助右衛門さんは静かな空気をまとっているが、でも強い人。
辛抱のできる強さを持った人。
終わりの方の慶次とのシーンでは、静かな言葉に慶次への思いがこもっていて、重みのあるお芝居ができる素敵な男役さんだなぁと思いました。
「俺はお前のことが好きだ」という台詞がありましたが、慶次のことが本当に人として好きなのだということが伝わり
慶次を切り損ねたときの表情は胸に刺さりました。
私もちぎ様のあの美貌とお声で「俺はお前のことが好きだ」と言われたいです。
まっつ様(未涼亜希さん)の雪丸。
お芝居、歌、存在感、全てが圧巻で、すごいの一言です。
壮様の太陽のような明るさに対してのまっつ様のダークな色気とかっこよさに息を飲むしかなかったです。
ともみん様(夢乃聖夏さん)は、今回も愛くるしい、ちょっととぼけた三枚目のキャラクター。
これだけ三が出来るというのも力があるということに他ならないので、今回もまた脱帽です。
ただ、ショーのダンスのダイナミックな男らしさ、男役を貫くともみん様はワイルドでかっこよくて…
役に忠実に、丁寧に向き合っておられるからこそ、役によってこんなにきっちり変われるのですね。
大変な役を演じているのにいつも軽やかで、大変そうに見せないともみん様が素敵です。
愛加あゆ様の包み込むような聖母的な美しさや愛、
咲妃みゆ様のセリフ回しや勝気な女性の声の作り形も憧れました。
本当にいいお芝居でした。もう一度見たい…。
ショーは全体に退団公演なのだなぁということを感じる、華やかで、贅沢なショーでした。
雪組の皆様お一人お一人に見せ場があって、全員が輝いておられました。
目が足りない、と思うほど、見るところが多すぎて大変でした。
思わずぐっと来て、思わず涙がこみあげそうな場面もありますが、壮様の笑顔を見ると
すぐに爽やかな気持ちになれました。素敵な作品です。
お芝居もレビューもともに素晴らしいサヨナラ公演で本当に良かったです。
ちょっと一回では足りなかったのでもう一度行きます。
皆様、最後まで壮様に全力でついていきましょうね!(誰やねん)