Diary
近況など
皆様こんばんは。
今日は一日、「悪夢ちゃんスペシャル」と「悪夢ちゃん The 夢ovie」のプロモーションで
日テレで電波ジャックをさせて頂きました。
そこには生だからこそ生まれる空気や流れの面白さ、
生でお届けしているからこそ持てる緊張感、責任感がありました。
沢山の番組に出演させて頂きながらとても神経が研ぎ澄まされましたし、改めて生放送の凄さを感じた一日でした。
電波ジャックは、各番組のレギュラーの方々や番組のスタッフの方々、
報道フロアの方々など、色々な方とお会いしお話しすることが出来、
番宣をさせて頂きながらも番組作りについて沢山お勉強させて頂けるので大好きなお仕事です。
スタッフから「みをつくし料理帖」第二弾や「HERO」についてもお知らせさせて頂きましたが、
最近本当に本当にお仕事に恵まれています。
「みをつくし料理帖」は私自身、続編を熱望していた作品でしたので、とても嬉しかったです。
第二弾では、原作の2巻と3巻を中心に、澪の成長、恋、友情を色濃く描いています。
私が演じさせて頂きます澪は「艱難辛苦」という言葉の通り、様々な困難に立ち向かう運命の女料理人です。
今回も料理を通じて、難題に立ち向かいます。
江戸時代から続いてきた「食を楽しむ」という発想、「食でおもてなしをする」という日本の美しい文化を象徴するように
劇中にも繊細で、人の心を解いてくれる温かいお料理が沢山登場します。
「食」から生まれる喜び、人々のドラマを感じて頂きたい作品です。
今回は鱧をさばくという難しいシーンもありましたが、今年に入って料理のお稽古も再開し、
万全の状態で撮影に臨むことが出来ました。
撮影中は前作からの共演の方々とお芝居をさせて頂き、あぁ、またつるやに戻ってきたなぁという懐かしい感じがしました。
撮影は今回も太秦の撮影所で行われ、ほとんどのスタッフの方々が前作と同じ方々だったのでとても心強かったです。
今回から参加してくださったスタッフの方々が前作のみをつくしの世界観を尊重してくださり、
新しい風を吹かせてくださったのもとても嬉しい事でした。
太秦東映の撮影所の皆様はお一人お一人が本当にプロフェッショナルで、まさに”職人”です。
作品に対してとてもストイックに、真摯に向き合っておられ、皆様のおかげで撮影を滞りなく終えることが出来ました。
こうして東映の皆様が築き上げてきた業が受け継がれて、今も時代劇が続いているのだということ、
時代劇というのは決して失ってはならない伝統芸能なんだということをこのたびの撮影で改めて感じました。
この時代に時代劇がシリーズになるというのはとても嬉しいことなので、継承してゆくために、
そしてまた太秦に帰れるように、これからも精進して参りたいと思います。
そして、現在撮影しております「HERO」では、
木村拓哉さんが演じられる検事・久利生公平とコンビを組む事務官・麻木千佳役を演じさせていただいています。
木村拓哉さんの相手役を月9で務めさせて頂くという、女優であれば誰もが憧れる夢のような大役で
それがさらに今回は「HERO」という誰もが知っている大作ですので
初めてお話を頂いた時は呆然として狐につままれたような気持ちでしたが、最近ようやく、これは現実なのだと実感してきました。
前シリーズのファンの方が楽しめることはもちろん、今回からご覧になる方にも満足して頂けるような
「HERO」だけど「新しい」今の時代に合ったドラマにしていきたいとおっしゃった座長に、しっかりついて行きたいと思います。
先日セットの撮影を行いましたが、木村さん、小日向さん、八嶋さんが城西支部にいらっしゃるだけで
「うわぁ…HEROだぁ!」と鳥肌が立ってしまうほど、私が見たことのあるHEROでした。
スタッフ・キャストがすでに結束力のある温かい組になっており、木村拓哉さんのドラマだなぁと感じます。
温かい諸先輩方と、良い作品をお届けできるようこれからワンクール精一杯頑張ります。
最後にプライベート(観劇、いえむしろ花組さん)のことを少し…(と言いつつどうせ少しじゃない)
先日、大学時代の親友・景子と共に花組さんの「ラスト・タイクーン/TAKARADUKA 夢眩」を観てきました。
蘭寿とむ様のラストの公演ということで大変厳かな心情で観に行かせていただきましたが、
お芝居での蘭寿様のかっこよさに震えました。
ラスト・タイクーンは1930年代のハリウッド映画界を舞台に、大物プロデューサー、モンローの栄光と挫折、
そして自身が見出した女優であり、亡き先妻のミナと、瓜二つの女性キャサリンとの恋を中心に描かれた物語です。
蘭寿様とはな様(蘭乃はなさん)の恋愛模様を軸に、みりお様(明日海りおさん)との対立や
だいもん様(望海風斗さん)たち映画製作スタッフのストライキなどなど色々なことを盛りだくさんに描いている難しい脚本なのですが
花組の皆様のお芝居が素晴らしすぎて、集中力が途切れることなくのめり込んでしまいました。
とにかく蘭寿様はスーツの着こなしが完璧すぎて、背中で見せる場面が多々あるのですが
それだけで日比谷中の女性を惚れさせるという安定の男っぷりでした。
「5セントで映画を観た時の気持ちを思い出すんだ」(はい、思い出します…!)
「スクリーンには夢が広がっていた」(そうですよね、わかります…!)
「映画が作りたい」(私も一緒に作ります…!)
と蘭寿様の台詞に内心で呼応しては「私、映画作ったりする仕事についてて良かったぁ…。」と勝手にデレデレしておりました。
モンローにとっては「映画」、そして蘭寿様にとっては「宝塚」。そんなお芝居の構成になっておりましたが、
この物語が描いているのはまさに宝塚に人生を捧げるスターさんや製作スタッフさんそのものなのだと感じます。
スクリーンに夢を描くために僅かな余命を懸命に生き、輝いて、愛して。そんなモンローがとても清々しくて美しくてかっこよかったです。
ショービズの世界は、表ばかり輝いて、裏は影の部分だから。
そんな風に感じたことも過去にはあったけれど、やはり人々に夢を与える仕事って、夢の世界って、
夢を作って与える側の人もピュアな夢を持っていて、それがキラキラ輝いているんだと思います。
高翔組長様の台詞にもあったように、人の記憶は消えないから、その時の輝きを一生忘れずにいられるんですね。
私はラスト・タイクーンを観て、蘭寿様から頂いた感動を一生忘れないと思います。
お芝居のラストでみつる様(華形ひかるさん)、まりん様(悠真倫さん)、はな様がモンローの遺志を受け継いでいこうというお話をされていたように
花組の組子の皆様が、蘭寿様が宝塚で築き上げたものを守り、受け継がれるのだなと思うと
さよならは寂しいけれど、温かい気持ちになりました。
個人的にはな様のキャサリンが守ってあげたすぎて華奢で儚げなのに可憐で可愛くて過剰にうはうはしてしまったのと
だいもん様の美しい声、お顔、弱くて暴力を振るってしまう悪い男を魅力的にすら感じさせるお芝居に悶絶したのが苦しかったです。
お前がいないと俺は駄目なんだ、お願いだから側にいてくれってだいもん様おっしゃってましたけど、
私もあなたがいないと生きていけませんので一生ついていきますね。(危ない)
ショーの方では齋藤先生らしさあふれる構成に霧矢様のサヨナラ公演を懐かしく思い出したりしつつ拝見しました。
はな様にマーメイドを着ていただけたのも、美しいみりお様がザック様のごとく降臨されたのも、
齋藤先生の情熱のおかげです。ありがとうございます。
真矢みきさんが武道館のライブで歌っていらっしゃったのがきっかけでハマったMALICE MIZERの音楽で
みりお様が登場された時はテンションがあがりました。
みつる様、だいもん様、キキ様(芹香 斗亜さん)が並んで銀橋に来られて
キキ様の微笑みに萌え、だいもん様の流し目に射抜かれ、みつる様がウインクされているのを見て昇天し、
後半は蘭寿様を先頭にこれこそ花組の男役、そして黒燕尾なのだ!と有無を言わせぬ皆様のかっこよさに息を飲み
もうどうにでもして、という感じのショーでした。
蘭寿とむ様ってなんでこんなに素敵なんでしょうね。
ちょっと答えがまだ出ないのでもう少し探りに日比谷に行こうと思います。
ちなみに、最近劇場で近くのお席のファンの方と「最近れいちゃん(柚香光さん)が俄然来てる」とか
「あのジェンヌさんはOGさんの〇〇さんに似ている」などとお話しするほどになってきました。
いよいよどっぷり浸かったファンになりつつあります。
日比谷にいるときはプライベートですので、そういう風にお声をかけて頂いたり、話しかけていただくのは
とっても大歓迎です。皆様、劇場でまた宝塚トークしましょうね!(何者。)