Diary

2020.11.19
KEIKO KITAGAWA

キネマの神様

本日解禁になりました。 2021年公開の映画「キネマの神様」に出演します。 原田マハさんの同名小説「キネマの神様」が原作で、山田洋次監督がメガホンを取られる松竹映画100周年記念作品です。 私は映画の黄金時代と呼ばれた1950~60年代に活躍した銀幕女優の桂園子という役を演じています。 撮影所が活気に溢れていた頃。 園子は華やかさと気品を兼ね備えながら、撮影所の誰からも慕われる人懐っこいキャラクターの女性です。 黄金時代の銀幕女優など身に余る大役で、どのように役を作るか大変苦労しました。 小津安二郎監督の作品を見漁ったり、撮影所時代を知る山田監督に当時の撮影所の様子や監督やスタッフ、銀幕スターのエピソードをたくさんお聞きしながら、何とか撮影していきました。 銀幕女優として山田監督に撮影して頂くうちに、当時の撮影所に生きているような錯覚を覚え、その撮影期間は園子として生きられた気がします。 ゴウちゃんが撮影所のスタッフや桂園子に愛されていたように、山田監督も沢山の撮影所の仲間達に愛され、華やかな時代を生きてこられたのだなと感じました。 山田組の皆さんとタイムトリップをしたような贅沢な体験でした。 「日本を愛したゴッホ」でご一緒したマハさんの作品にまた携わることができたのも嬉しいご縁でした。 初めての銀幕女優の扮装。嬉しかったです。 来年の公開をお楽しみに。