Diary

2017.11.20
KEIKO KITAGAWA

美しいキモノ

本日から「美しいキモノ 2017年冬号」発売です。 30代に入ってから、お仕事で着物を着る機会がぐっと増えました。 アサヒの広告の着物もお気に入りだったし、現在撮影中の大河ドラマでも素敵な衣装ばかりです。 プライベートで着たり、集めるほどのレベルにはまだまだ程遠い感じですが、だんだん着る機会が増えて着物を身近に感じられるようになりました。 美しいキモノを撮影していて思いましたが、同じ着物でも合わせる帯や小物でガラッと全体の印象が変わるので、組み合わせを考えるのも楽しいし、行き先や目的で変えるのも楽しい。 着物も洋服と同じようにファッション感覚で楽しんだり、個性を表現できることに気づきました。 撮影で着たものはかなり高級で驚きましたが(!)手が届くものもたくさんあると教えていただきました。 もしプライベートで着物にハマったらすごいことになるのでしようね。 初めての美しいキモノ、嬉しかったです。 ぜひご覧ください。 昨日、松雪泰子さんが主演された舞台「この熱き私の激情」の東京公演の千秋楽に伺いました。 ひとりの女性の心情を7人の女性が演じていく舞台だったのですが、 主人公のネリー・アルカンの魂の叫び、虚しさ、絶望感、愛への執着、生きること、死ぬこと、これでもかというほどむきだしに、鋭く語られていました。 松雪さんは恐ろしいほど美しく、激しいエネルギーを放ちながらも、静かで繊細で…観終わった後も座席に縛られ動くことができませんでした。気持ちを乗せて観るとどんどん引き込まれて苦しい場面もありましたが、本当に観られて良かったと思います。 生きることとはもがき苦しむことでもありますが、それでも私は生きていたいと思いました。 ご挨拶に伺った時の松雪さんは舞台上の松雪さんとまた違う、柔らかな、女神的美しさでした。それはそれは素敵で、胸いっぱいの一日でした。 私も頑張ろう!