Diary

2016.04.07
KEIKO KITAGAWA

近況

花吹雪が舞うこのごろ、皆様いかがお過ごしでしょうか。 私は先日、2月から撮影していた作品をクランクアップしました。 今年を表す漢字を「忙」と書きましたが、その通りになったといいますか 年が明けてから黒い樹海と、今回の作品と二つの作品を立て続けに撮影し、気づけば4月になっていました。 毎朝4時5時に起きて撮影に向かい、夜帰宅し、台詞を叩き込み、寝る。 今年はずっとそんな緊張感のあるサイクルでした。 特に今回の作品は職業ものだったので、台詞がとても多くて毎日綱渡りでした。 台本を覚えたり練習する時間を取るか、睡眠を取るか、そんな駆け引きを毎日していく中で 体力の衰えを感じる瞬間があり、作品中は自信を喪失したことが何度かありました。 自分を過信していたのかもしれません。 今年の残りのスケジュールを思い浮かべて、最後まで体力が持つか心配したり、 働きたいのに体が言うことをきかない、そんな時がいつか来るのだろうか…と珍しく弱気になったりしておりました。(笑) 無事クランクアップできたときは、心の底からほっとしました。 と、同時に作品中の弱気も消えました!単純。 スケジュールがハードで弱っていただけのようです。 昨日は打ち上げで、先輩の役者さんたちからお芝居についてや、現場での役者のあり方についていくつもアドバイスを頂いて 私の足りていない部分をさらに自覚することができました。 この歳になってもできていないこと、これからクリアにして行かなくてはならないことが山積みです。 先輩方とお話しする機会をいただいたことで、人としても役者としてもまた新しい課題が見つかって 今すぐにでも現場に出たい、教えていただいたことを実践したいという気持ちになっています。 たくさんの気づきを与えて下さった共演の先輩方に心から感謝しています。 今年はそんなわけで時間に余裕がなく戦士にも会えていないし、宝塚にも行けておりませんが(泣)、 さらにモチベーションが上がったところで、新しい台本をいただきました。 もう次の作品の準備です。 お芝居から現場の空気作りに至るまで、悔いのないよう精一杯やっていきたいです。 今日は皆様にお仕事のお知らせが2つあります。 160407_01 スタッフブログでもお知らせいたしましたが、ミンティアの新しいCMがオンエアされています。 今回は空間デザイナーの女性という役柄で、ファッションショーの芸術監督をしているシーンを撮影しました。 本格的なセットで実際にモデルさんがウォーキングされたりして、臨場感のある撮影でした。 今回も「ミンティアが減った日は、がんばった日」というキャッチコピーです。 20周年を迎えたミンティア。 皆様の生活のパートナーに、ぜひ手に取ってみてくださいね。 160407_02 160407_03 そしてもう一つ。 「KOSE」の70周年記念のCM「Tokyo Seven Days」がオンエアになりました。 私はエスプリークのリップを持って出演致しました。 共演の皆様は素敵な方ばかりで、このメンバーの中に入らせていただけると知ったときは心が躍りました。 70周年という節目の年に奇跡的に携わることができ、とても光栄です。 あなたの「きれいの、その先にあるもの。」とは何ですか?というテーマをいただき、撮影をしていきました。 自分なりの答えを胸に、撮影に臨めたと思います。 KOSE70周年特設サイトでメッセージやメイキングムービーが見られますので、ぜひCMと併せてご覧ください。 スチール撮影の様子と 160407_04 160407_05 ムービー撮影のときのオフショットです。 160407_06 トラン・アン・ユン監督はとてもソフトで素敵な方でした。ご一緒できて嬉しかったです。 プライベートな話題があまりなくてお仕事の話ばかりになってしまいましたので 些細な内容ですが、自分自身のお話も少し。 ある時ふと、忙しいからと言ってアウトプットばかりではまずいのではないか、と本気で心配し、 今年から撮影のちょっとした待ち時間で小説を読むようになりました。 本はもともと大好きで本当は時間を気にせず貪るように明け方まで読みたいのと、 できればお仕事の場ではなく静かな家で読みたい、という面倒くさいタイプなのですが(笑) 贅沢は言って居れぬ、ということで少しの空き時間でコツコツと読むようにしていたら 月に6、7冊読めていることが発覚しました。 細やかなことですが、なんだか時間の使い方が上手になれた気がして嬉しいのです。 年齢とともに好む本に変化があることも気が付きました。 10代、20代の頃は手当たり次第に選んだり、ジャケ買いなるものをよくしていた割に 気づけば男性の作家さんの本が圧倒的に多かったのですが、 最近角田光代さんや湊かなえさんのような女性の作家さんの本を手に取ることが増えました。 30歳が近づき、女性特有の繊細な気持ちの揺れ動きを理解できるようになったのかもしれません。 これも細やかなことですが、少しは大人になったのかなと思えた変化でした。 書いてみたものの、細やかすぎるお話であった。次はもう少し濃い話題をご提供できるといいな。 戦士会とか、観劇とか、観劇とか…。