Diary

2014.04.17
KEIKO KITAGAWA

絶対焼きたくないから

春たけなわの候、皆様いかがお過ごしでしょうか。
新生活に心躍る方、緊張している方、きっと色々な方がいらっしゃいますね。

物心着いてから長い間、私は春という季節がなんとなく馴染めず
春がやってきて、桜が咲き始めると私の心はざわついて
桜吹雪に追い立てられているような、そんな錯覚を覚えていたものです。

期待と不安が入り混じる季節。
新生活はうまくゆくかな、うまくゆきますように。足早に、わき目を振らず登校していたのが懐かしいです。
一斉に散る花びらが物悲しくて、なぜ桜はこんなにすぐに散ってしまうの、とよく考えたものですが
今はその儚さを美しいと感じるようになりました。
移ろうから、散りゆくからこそ美しい。
潔く、美しく。私もそうありたいものです。



今日は皆様にお知らせがあります。
今年もカネボウ「ALLIE」の新しいCMが流れ始めました。
お馴染みALLIEの「うるおいジェルUV」は、SPF50+なのに
ジェルタイプなので、しっかりUVケアをしながらお肌に潤いをあたえてくれます。
ジェルなのにウォータープルーフを実現したうるおいジェルUVは
絶対に焼きたくない、でも潤いたい、そんな方にオススメの日焼け止めです。
塗ると透明になってすっと肌に馴染むテクスチャーなので塗りムラがなく、
一本で美容液、下地、UV効果が得られますので、うるおいジェルUV一本で
お顔からお体まで、全身をケアしてくださいね。



そしてプライベートなお話をいくつかしたいと思います。
すでに他の戦士たちがブログに報告してくれていますが、
先日、実写版セーラームーンの大同窓会が開かれました。
出演者一同、監督、脚本、プロデューサー、技術スタッフ、吹き替えや振り付け、アクションの先生方が勢揃いし、
10年前の現場がそっくりそのまま再現されたようでした。



あれから10年。
皆が面白いほどに変わっていなくて、10年も経ったとは思えませんでした。
あの中にいるとそれぞれがうさぎだったり、亜美だったりに戻るのが可笑しくて
あぁ、ここは何も変わらないなぁと嬉しくなりました。

監督陣も全員いらっしゃったのでお一人お一人とお話させて頂きましたが、
やはり私もそこでは「レイ」に戻ってしまい背筋がピンっと伸びました。(笑)

セーラームーンがデビュ―作だった私は、文字通り落ちこぼれでしたし、
昔話をするたびに「一番叱られていたのはレイとまこと」と監督たちが口を揃えておっしゃっるように
日々、厳しくもありがたいお言葉を組の皆様からたくさん頂戴し、一年と数か月、東映で過ごしました。

今も監督たちにとっては私はあの日の「レイ」のままで、この日も10年前と同じように、お芝居のこと、
仕事、作品に対する取り組み方、そして物事の考え方について、沢山のアドバイスを頂戴しました。
「放送が終了してからも、一番ひやひやしたのはレイ」と監督たちに言われてしまいましたが(笑)
あぁ、ずっと見守って下さっていたんだな、と手に取るようにわかるほど
監督たちの仰るお言葉、アドバイス、ご指摘は一つ一つが的確で正しくて、身が引き締まりました。
今度お会いするときには同じことをこの方たちに言わせてはならないと決心しました。
この年齢になると諭されることがなくなってくるので、私は本当に恵まれています。



現場のしきたり、撮影所のシステム、「俳優部」であることの自覚、責任。
このお仕事に必要なことすべてを学ばせて頂いたのが東映でした。
東映からデビューし、学び、外に出た俳優として東映の名に恥じぬよう精進しようと思い続け
いつしか10年が経ちました。
まだまだ未熟者ですが、雨垂れが石を穿つように、懇懇とお芝居に取り組もうと思います。





随分ご無沙汰の男性陣と。
戦士の優しいお兄さん達と、立派な大人になったうさぎの弟です。

今月は観劇もしました。
今月頭に観た優香さんが出演されている「酒と涙とジキルとハイド 」は
三谷幸喜さん演出でとっても笑える、笑いすぎてお腹が痛くなるコメディでした。
優香さんは初めて舞台に挑戦されるとおっしゃっていましたが
それが全く信じられない程の圧巻のお芝居でした。
振り切ったお芝居、コメディセンスと、よく通る声がとても美しくて
あの小柄な優香さんのどこからどうやってこのもの凄いエネルギーが放出されているんだろうと思いました。
終演後ご挨拶に伺うといつもの柔らかい優香さんだったので、
さきほどまで淑女と気性の激しい女性の二役を演じられていた方と思えなくて
舞台人って本当にすごい…とただただ呆然としてしまいました。
舞台や舞台の方がもつパワーを感じ、私も頑張ろう、と素直に感じた作品でした。

そして今日は雪組さんの「心中・恋の大和路」を観に青年館へ行ってきました。
飛脚問屋亀屋の忠兵衛が、新町の遊女梅川に入れあげ、身請けするまでを描いたシンプルなストーリーなのですが、
今回もまた雪組さんの芝居力を見せつけられました。
役なのかご本人なのかわからなくなってしまうほど皆様役作りをされていて
全員に見せ場があって、素晴らしかったです。

見終わった後に何ともいえない切なさと、喪失感と、でも何か吹っ切れたような気持ちが残る作品でした。
恋に人生を狂わされた男と女、人間の愚かさ、究極の愛を貫くという美学。
時として愛や友情はすべてを凌駕するのだと感じました。

友人の忠告を余所に、身請けのために預り金に手をだしてしまう忠兵衛。
そんな愚かな行動すらも、この人にはそうするしかなかったのだ、と思わせてしまう壮一帆様のお芝居は
やっぱり凄いなと思いました。
打算も世間体もなく、ただひたすらに、一途に「愛」だけを追い求めた男。
そんなどうしても憎めない、愛すべき人物だからこそ、友人の八右衛門も、彼を愛したのだと思います。

今回とても心に残ったのは、壮様の忠兵衛とまっつ様(未涼亜希さん)の八右衛門との息のあった掛け合いと、
封印切りの場面のお二人でした。

怒りなのか悲しみなのか喜びなのか、或いはそのすべてなのか、自分を失ったかのように小判をばら撒く忠兵衛の狂気と
道を踏み外した友人を側に、ただ佇むことしかできない八右衛門の姿が辛く胸に刺さりました。

愛する人を手に入れても、先はないと決まっている恋。
うまくゆくはずがない。それでも貫いた命がけの愛。
こんなことになってしまって申し訳ない、でも愛している。そんな壮様の声が聞こえるようで、
あゆ様(愛加あゆさん)、どうか一度だけ、私と代わっていただけませんか。と喉まででかかりました。
(和物の時の壮様は私の大好物だし、文四郎も良いけどやっぱ今回も死ぬほどかっこいいし、添い遂げようとか壮様に言われたいし、あゆ様可愛いし羨ましいし)

しかしながら、忠兵衛と梅川は最後まで添い遂げることが出来たものの、
雪が二人を裁いてくれるから、だから見逃してやってくれと
二人を雪山を行かせた八右衛門が一番苦しい心情ですね。
失い、そして背負い、これからも生きてゆくのかと思うと八右衛門はつらいなと思いました。
罪人にさせるくらいなら、好きな女といかせてやりたい。そんな男友情、深い愛と、まっつ様のラストの歌が圧巻でした。

他にもホタテ様(帆風成海さん)も今回も唸るほどお芝居が上手で、素敵な番頭さんでした。
れい様(朝風れいさん)、あす様(久城あすさん)、ガオリ様(香稜しずるさん)が続いて歌う場面も嬉しかったです。
ガオリ様のアーカムからのふり幅に一人笑ってしまったのは内緒です…。

本当に語りつくせませんが、壮一帆様の雪組さんやっぱり素敵でした。
愛してやまない82期のお二人のご卒業が発表されて以来、やはりどこか寂しく、少し塞いでいたようですが
今日完全復活いたしました。
サヨナラ公演の戦闘服も多数ご用意しております。
皆様、最後のその日まで応援致しましょう。次回は日比谷で!